「見せる」を前提に造ったインテリアとしてのキッチン
所在地/新潟市 家族構成/夫婦+子ども2人 竣工/2005年11月 構造/木造軸組工法 延床面積139.12m²(42.00坪)1階 69.56m²(21.00坪)2階 69.56m²(21.00坪)
ポイント
朝の光を浴びて真っ白に輝く、タイル張りのキッチン。
奥様のイメージを元に、細部までこだわって造り込まれた。
家を建てるにあたり、建築会社との打ち合わせには、イメージを伝えるための資料を大量に持ち込んだというAさんご夫婦。「そのほとんどが雑誌の切り抜きなど、キッチンの写真でした(笑)」と話す奥様がこだわったオリジナルのキッチンは、リビング・ダイニングの奥に存在感たっぷりに収まっています。
白いタイルで覆われたキッチン本体もさることながら、ダイニングのシャンデリア、奥に見える棚など、パブリックスペースであるリビングからの視線を意識して、とことんデザインにこだわりました。室内の色調も、キッチンの白さを出発点に決められたという徹底ぶり。およそ20畳の広さを取ったリビング・ダイニングからは、どこに居てもキッチンが美しく見えます。
「イメージ通りに仕上がって、満足です」と笑顔の奥様。「この家の主役は、完全にキッチンに持って行かれましたね」と苦笑いをするご主人も、どこか満足そう。真っ白に光るキッチンは、どのインテリアよりも美しく、輝いて見えます。
リビング階段の中段からダイニングを望む。キッチンのデザイン・テイストに合わせて、床や梁は濃いめの茶に塗装した。
キッチン奥の壁に設置された棚は、床材を加工して造作したもの。紅茶や調味料を入れた小瓶が、見せる収納として整然と並ぶ。
大きめのタイルで覆われたオリジナル・キッチン。天井から吊り戸棚を下げる案も出たが、キッチンの開放感を保つため、現在の形に落ち着いた。
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