大きなテーブルに家族が集まるお茶の間リビング
所在地/新潟市 家族構成/夫婦+子ども2人 竣工/2010年7月 構造/木造軸組工法 延床面積 113.76m²(34.41坪)1階 65.62m²(19.85坪)2階 48.14m²(14.56坪)本体工事費/1,570万円
ポイント
LDKの中央に据えられた、掘りごたつ式の大きなダイニングテーブルは、家族の時間を過ごすN邸の中心。「LDK」より、「お茶の間」と呼ぶのが相応しい、懐かしさを感じる空間だ。
自分達らしい暮らし方を模索しながら、何社もの建築会社を訪ねたというご夫婦。そんな時に出会った建築士が描いた1枚のスケッチから、N邸の家づくりは始まりました。そこに描かれていたのは、見晴らしの良い立地を生かした大開口のある空間と、その中央に伸びる大きなダイニングテーブル。
「そのスケッチを見た瞬間、そこでの暮らしをはっきりとイメージできた。ここで暮らしたいと思えたんだと思います」(ご主人)。現代のリビングといえば「大画面のテレビに大きなソファ」が付きもの。しかし、N邸のLDKには、そのどちらもありません。
「子ども達が走り回れる程度の広さと、家族が会話を楽しめる食卓があれば、私達には十分。あのスケッチが、そこに気付かせてくれたんだと思います」(奥様)。 そこにあるのは、かつての日本家屋に当たり前にあった、お茶の間の風景。お仕着せのリビング像ではない、くつろぎの空間です。
キッチン背面には、壁と一体化した収納を造り付けた。夜には収納部の間接照明とLEDのダウンライトが空間を明るく照らす。
木製サッシの建具を戸袋に引き込めば、LDKは大開口で外と繋がる。
キッチン正面から畳スペースを望む。畳スペースとの間にはあえて仕切りを設けず、子ども達が走り回れる広さを確保した。
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