色彩美のワンダーランド!コミュニケーションを育む遊び心の仕掛け
所在地/新潟市 家族構成/夫婦+子ども2人 竣工/2010年10月 構造/木造軸組工法 延床面積²81.98m²(24.84坪) 1階 40.99m²(12.42坪)2階 40.99m²(12.42坪)
ポイント
空間の色づかいや繋ぎ方など、遊び心満点の設計と、壁やテーブルのグラフィティアート…。それらが彩る不思議な世界観は、家族のコミュニケーションを深める仕掛けでもある。
鮮やかなオレンジ色の外壁をまとうS邸。大きな木製の玄関扉を開くと視界に飛び込んでくるのは、壁や建具をキャンバス代わりに描かれた、グラフィティアート。
不思議な壁画に導かれるように階段を上がれば、野外劇場の客席のような階段状のホールが現れます。このホールを含む2階の大空間が、S邸のLDK。大胆で遊び心にあふれた空間の繋ぎ方もさることながら、紫色のフローリング材に、キッチンのモザイクタイル、そしてテーブルや壁面に描かれたダイナミックなグラフィティアートなど、独特の色彩感覚でまとめられた空間は、どこか異世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えさせます。
ご家族の求めた世界観を、建築士とグラフィティアーティストが住まいとして表現したS邸のテーマは「コミュニケーション・ワンダーランド」。毎日の暮らしをワクワクさせる仕掛けが一杯の、家族だけの不思議の国が生まれました。
大きなオリジナルのダイニングテーブルに描かれたのは、太陽のようにも見える大輪の花。キッチンのモザイクタイルが空間をより印象的に見せる。
ホールとLDKは建具で仕切ることもできる。建具のガラス越しに見たLDKは、屋外から屋内を見ているような不思議な感覚。光の当たり方によって表情を変える紫色のフローリングも面白い。
階段状のホールは、美容店を営む奥様がスタッフとミーティングをしたり、ご主人と子ども達が体を動かして遊べる空間として設計された。
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